ACER SF313-51-A58U/F 電源が入らない コンデンサ交換
電源入らない、LEDも付かない。状態でのご依頼。
カバーを開けて、マザーボード基板を確認。チップの損傷は見えません。
さらに分解して、マザーボード単体を確認します。
調査の結果、故障の原因はコンデンサーのひとつがひび割れていることでした。
ノートパソコンのコンデンサは積層セラミックコンデンサ(MLCC)といいます。
積層セラミックコンデンサ(MLCC)にヒビ(クラック)が入るのは、コンデンサではよくある故障です。
原因として考えられるのは、主に3つです。
・物理的な衝撃:積層セラミックコンデンサは衝撃に弱い
・極端な発熱:熱膨張の影響でクラックが生じた
・経年劣化:年数が経過することで小さなヒビが大きくなった
今回の故障の原因は特定できませんが、修理担当者は「このコンデンサは、小さいけれど容量が多く、比較的割れやすい。5年くらい前に製造されたパソコンのコンデンサは、寿命が短い傾向がある」と話しています。
マザーボード(基板)の回路図から確認すると19Vの電源システム回路のコンデンサでした。
コンデンサーのスペックは:「10uF、25V」コンデンサーの回路図位置番号:PC122
同じ型のコンデンサー「10uF、25V」と交換。
パソコンを組み立て直します。
無事、起動が確認できました。各種動作確認が終わり、修理完了です。