eMMCとは

マザーボードに直付けされているストレージデバイスのこと。
SSDやHDDのように取り外して交換できません
本体の基板とは別の部品
基板に直接はんだ付け。部品の取り外し不可。
Embedded Multi Media Card(基盤に埋め込まれたメディアカード)の略称
eMMC・SSD・HDDをシンプルに比較
eMMC:取り外し できない 容量 小さい
SSD:取り外し 可能 容量 普通
HDD:取り外し 可能 容量 大きい
eMMC・SSD・HDD比較表
eMMC | SSD | HDD | |
速度 | 〇 やや速い |
◎ 速い |
△ 遅い |
1TB当たり単価 | × 高い |
△ やや高い |
◎ 安い |
価格 | ◎ 安い |
〇 普通 |
△ 高い |
容量 | × 少ない |
△ やや少ない |
◎ 多い |
消費電力 | ◎ 少ない |
〇 やや少ない |
× 多い |
衝撃への耐久性 | ◎ 強い |
◎ 強い |
× 弱い |
寿命 | ◎ 長い |
◎ 長い |
〇 普通 |
部品のサイズ | 〇 小さい |
△ やや小さい |
× 大きい |
実装方式・規格 | メインボードに 直接はんだ付け |
SATA・M2 | SATA |
故障時のメンテナンス | × 交換不可 |
〇 交換リカバリ可能 |
◎ 交換リカバリ可能 |
データ復旧の難易度 | △ 難しい |
△ 難しい |
〇 容易 |
eMMCが搭載されている主なパソコン
流通しているパソコンの99%以上はHDD・SSDタイプ
eMMCはごく一部のモデルにしか使用されていません。
容量の少ないモデルだとは思ってはいたが、後からeMMCと気が付く方も少なくありません。
主に小型のノートパソコン・クロームブックなどに搭載されています。
同じモデル名でもプランによって、eMMCタイプとSSDタイプが分かれているモデルも存在します。
例:DELLのInspiron11 3000 2 in 1 タッチパネルは、料金プランによってSSD:128GB・eMMC:128GB・HDD:1TBから選択できます。
その他にeMMCが使われている機器
・スマホ
・タブレット
・ビデオカメラなどに搭載されています。
eMMCの一番の特徴
eMMCは
取り付け・取り外しできません(部品交換不可)
HDD・SDDは部品交換が可能
【関連URL】
eMMCとSSDの違い
メリット・デメリット
メリット
消費電力が低い
&
部品が小さいため本体が小さくなる
デメリット
容量が小さすぎる
&
本体が故障したらデータ取り出しできない
eMMC・SSDのシェア(出荷台数)を比較
パソコンの99%以上はHDD・SSDが使用されている。
eMMCは小型PCなど、ごく一部のモデルにしか使用されていない。
購入した後からeMMCの搭載モデルと気が付く方も少なくありません。
結局どっちがいい?SSDとeMMC
コスト重視なら
eMMCを選択
eMMCは部品としての価格は安いです。ただし容量が小さいので1GBあたりに換算するとSSDやHDDより割高になります。
eMMCのストレージ容量が少ない弱点をカバーするために、eMMC搭載のほとんどのノートパソコンにはSDやmicro SDなどのメモリーカードを挿入できるカードスロットがついています。
速度で選ぶなら
SSDを選択
速度はSSDが最も早く、eMMC、HDDの順に遅くなります。PCやアプリケーションの起動ではeMMCでも快適な速度が出ます。
安全性・耐久性
SSDまたはeMMCを選択
SSDやeMMCはHDDよりも耐久性があり、衝撃にも強いと言われています。
重さ
eMMCを選択
eMMCはコンパクトであることが最大の特徴です。SSDよりも一回り小さいので、11.3インチや13.3インチのモバイルノートだけではなく、タブレットやスマートフォンにも利用されています。